ユーザー事例

リーディングエッジデザイン緒方壽人氏

使用OptiTrackシステム
OptiTrack FLEX:V100

緒方壽人

緒方壽人氏

2000年東京大学工学部卒業。2002年IAMAS卒業後、2003年よりデザインエンジニアとして、リーディング・エッジ・デザインに参加。2003年文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品賞受賞。「NTT DoCoMo OnQ」にて、2004年グッドデザイン賞、2005年iFデザイン賞受賞。2008年ミニマム・インターフェイス展(YCAM)にてナビゲーションデザインを担当。2009年5月29日~8月30日開催の「骨」展(21_21 DESIGN SIGHTにて)にてナビゲーションシステムを担当。同展覧会にてインタラクティブ映像作品「another shadow」も東京大学五十嵐建夫氏と共同出展。

another shadowとは・・・

another shodow

壁に映った自分のシルエットが「もうひとつの影」となって動き出すインタラクティブな映像作品。一瞬前の自分の影が残像のようにスクリーンに焼きついたと思ったらそのシルエットの上に白い線が描かれる。自分の一瞬一瞬の動きが切り取られ、自分の影と対峙する不思議なスクリーンとしばらく遊んでいたくなる。この作品ではOptiTrack FLEX:V100カメラ1台を使用している。“another shadow”が映し出されるスクリーンは実は全体が再帰性反射材となっており、人がスクリーンの前に立つことで反射素材を遮る。FLEX:V100で撮影したその画像をOpenCVと組み合わせてシルエットを抽出する仕組み。通常のマーカートラッキングは一切行っていない。

ナビゲーションシステム

2008年に開催されたミニマム・インターフェイス展で発表された「on the fly」の進化バージョンが「骨」展で私たちをナビゲートしてくれる。こちらは天井に1台のFLEX:V100カメラとプロジェクタが設置してある。another shadowと同様、再帰性反射材のテーブルに展覧会のフライヤーを置き、各作品の方向に紙を向けるとその作品の紹介が表示される。「骨」というロゴが切り抜かれたフライヤーの四角い形を認識しているのだそうだ。

OptiTrack導入の経緯

“another shadow”やナビゲーションシステムの開発をする上で、最適なカメラを探していた。そんな折、インターネットでOptiTrack FLEX:V100カメラを知る。カラー映像のカメラでは情報が多すぎるため、モノクロ画像に変換する作業が発生する。しかしFLEX:V100であれば赤外線フィルタを通した映像がグレースケールで表示され、そこからモノクロ画像にするのが簡単であるというのが一つ目の導入理由。しかし何よりも導入の決め手となったのは、カメラのフレームレートだそうである。検討していたカメラは概ねフレームレート30fps、早いものでも60fpsであったが、FLEX:V100は100fpsとかなりハイスピードである。ブレた画像では輪郭を抽出できないため、システムが“四角”であると認識してくれない。ばたばた動かした手足をブレることなく撮影できなければ自分の影を切り取ることができない。しかしFLEX:V100はこうした速い動きにも対応できるというのが何よりも魅力的だと言う。FLEX:V100は100fpsでキャプチャしているが、シャッタースピードは1/1000秒であるため、認識率の良さについてもかなりご満足いただいている。

さらなる展開は・・・

デザインエンジニアとして、チャレンジしてみたいのが、マルチタッチスクリーンの作品。様々な企業や研究者が開発にしのぎを削っているが、OptiTrackのようなハイスピードカメラはマルチタッチスクリーンのシステムにも適したデバイスだと感じている。全身を使ったマルチタッチスクリーン作品を勝手に想像すると早くも楽しみである。OptiTrack FLEX:V100はSDKを無償配布しており、緒方様のようにカメラ単体としても開発用途で十分ご使用いただけるのだが、カメラ1台だと1点しかトラッキングできないため、カメラ1台でも複数点が検出できる機能追加のリクエスト、また、LEDの出力が1インチマーカーの場合6m程度までしか届かないためより強いLEDが搭載されることの2点をリクエストいただいた。さらに幅広いお客様のニーズにお応えできるよう努めていきたい。

※FLEX:V100カメラは現在FLEX:V100R2へとモデルチェンジしている。詳細はこちら

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